ダイヤモンド

本日、仕事の合間に見たNHKの「ダイヤモンド・ロード」。
ダイヤモンドは愛の象徴とか言って、結婚の時に送る物になった歴史を見て恐怖を覚えました。
どうやら、ダイヤモンド販売会社の策略でそういう流れになったとか。
しかし、もっと驚いたのはダイヤモンドの主な産出国があるアフリカでの現状でした。
ダイヤモンドと言えば高値で取引されているのだから、国が潤っていると思いきやそうではないようです。


1991年から2002年まで紛争の続いていたシエラレオネが特に酷い有様です。
ダイヤモンド鉱山を巡る政府と反乱軍との戦いの最中で殺される人々の映像も入ってました。
こういった鉱山から産出されたダイヤが闇商人の手を介して海外に流出し、その資金で武器の購入や民兵の雇用に回されたそうです。
俗に言うブラッド・ダイヤモンドです。
まぁ、同じ時間帯にWOWOWにて映画「ブラッド・ダイヤモンド」も放送されてました。


現在は紛争が終わりましたが、国内は戦争の傷痕が残ったままでした。
産業も育たず、働く場所がない人々の行き着く場所は、ダイヤ鉱山。
しかし、ダイヤを採掘しても、その土地の地主の物となり、労働者への報酬はダイヤの数%。
また、毎日必ず採掘できるわけでもなく、1月でないこともあるようで・・。
そして、働くにも人力作業で、40−50歳で死ぬという労働環境です。
その影響で、世界一寿命の短い国、また世界一貧しい国シエラレオネ


こんな悲惨な実情を知って、まともにダイヤなんて買えないわ。